コードネームの由来の白虎の姿に似ていると言うのは、白虎が白と黒の縞模様であり、
それと同じくこの機体にも白と黒(グレー・シルバー)が全体に配置されており、さらに胸部の装甲の一部が牙のような形状になっていることが挙げられます。
↑新型のセンサーは試作ゆえに向き出しであり、保護については考慮されていない。
改良を施した肩部スラスターは外見が一回りほどボリュームアップしている。
多積層装甲が見て取れるポイントのひとつ。↑
脚部にも多積層装甲が見て取れる↓
試験・試作型ビームライフル:設定
アナハイムエレクトロニクスはビームライフルの威力・射程・連射性の向上を、大幅な設計変更を伴わずにコストを抑えて実現する計画の一環として、ビームライフル本体に補助装置を取り付ける事による性能向上を目論み、その試作型ビームライフルの実用試験を試作機“白虎”で行っていた。
ビームライフルの砲身下部に取り付けられた今回のこの補助装置には、冷却装置・出力変換装置、及びそれらの管理・データを集計する管制システムが搭載されている。
まず冷却装置は、射出する際に発生する熱による性能の変動・低下を抑えると共に、砲身の冷却による連射性の向上を図ろうというものである。
出力変換装置はこのエネルギーパック型のビームライフルには既に取り付けられているものだが、今回のこれは高出力側にのみ狙いを定めた装置であり、威力及び射程の向上を図ろうというものである。
これらの設定を変更する事により状況に合わせた、連射性、及び威力の向上を図ることが出来たが、その半面エネルギー消費が激しく、これに対するエネルギーパックの容量の低さ、取り付けられた補助装置による重量増加・大型化による取り廻し難さ、そしてその設定管理には腕利きのテストパイロットでさえ扱い辛いというのが相俟って、あまり高い評価を得る事が出来なかった。
結果、この補助装置案はプラス面よりもマイナス面の方が大きいと判断され量産化、及び実用化には至らなかった。しかし一部のパイロットにはこれらの実験データを用いてカスタムメイドされることもあったと言われている。
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